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スティーブジョブズ

2013年11月1日。

日本で公開されたスティーブジョブズを観に行った。

今、日本ではほとんどみんながスマートフォンを手にする時代となったが、

そのきっかけとなったiPhoneを世の中に広めた、

今は亡きスティーブジョブズのことを描いた映画だ。

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見終わった後、映画の感想としては、「平坦」だった。

別に悪い映画、というわけではないけれど、ドラマ仕立てにされた、

事実と思われる事柄を並べた映画という印象だ。

役者を使ったドキュメンタリーを見ているような気分だった。

この映画とよく比較されているのはfacebookの創立を描いた「Social Network」だが、

こちらの方が、いつのまにかストーリーにのめり込んでしまうような感覚

だったのを覚えている。

おそらく、「平坦」といった感想が芽生えたのは、

この映画が色々と盛り込みすぎだったのかもしれない。

恋愛面、信念を突き通す性格、理不尽なところ、

人に冷徹なところ、人から裏切られるような場面、

ものづくりへ純粋なところ、昔の友情等々・・・。

一つのテーマが深いが、全てをあつかったがために

一つ一つの要素が薄くなってしまった、という感じがした。

そもそも、20年以上の歳月を追うには

2時間半という映画の時間が少なすぎだったのかも。

とはいえ、あのipod, iphoneの創始者スティーブジョブズ

大学時代から2001年のiPod発明の時期まで、

どのように人生を歩んで来たかという波瀾万丈な様子が描かれている。

アップルという小さい会社をつくり、自分で創立した会社を首になり、

すごく悔しい想いをしながら過ごしているさなか、

アップルの業績が低迷した時にまた戻ってこないかと声をかけられて戻り、

それ以降はスティーブが代表となり、アップルの業績をまた戻して行く。

まるで、フィクションのようなこの話は、実際にスティーブジョブズという一人の人間が

歩んで来た人生であり、非常にインスピレーショナルで、学ぶ事も多かった。

予算を気にせずにただ純粋に自分が世の中に影響を与えたいと言うものを突き通す天才。

赤字になろうとも、マーケティングの専門家に保守的な策をいわれようとも、

投資家に逆風のことをいわれようとも、なぜか大丈夫という自信をもってつきすすむのだ。

今まで世の中にでまわっていないものを世に広めるということは、

反感も食らうし、最初は「何言ってるの、この人?」的な反応や目を

されながらも、「分からない人は必要ない。」ときっぱりと切り捨てる感じは

さすが、と思わせられる部分があった。

例え今までお世話になった人であろうと、今まですごいと言われて来たエンジニアであろうと、

お金を持って来た人であろうといってしまうのだから唖然とする。

それだけ自分のやっていることに夢中であるということなのだろう。

ただ、天才と言われている人でも苦しみは多い。

人から裏切られたり、嫌われたりもする。

それでも、彼のアイデアや製品の魅力が、周囲の人々を魅了する。

そんなスティーブジョブズという人物のことが、垣間みれる映画だった。

同時に、自分に置き換えてみると、小さな企業を作り始めた今。

きっと、ジョブズのようなアグレッシブさ、周りを巻き込んで行ったり、

本当に良いと思ったものにのめりこんだり、

お金を投資することをいとわない、ということをもっともっとして、

覚悟をつくっていかないといけないな、と振り返る時間を与えてくれた気がする。