映画「ANNIE」
もともとミュージカル映画が得意でない夫婦の主観的感想です。
評価点:キーマ80点/ ゆーたむ65点
ミュージカル映画が好きじゃなくても普通に楽しめる映画だった。
というのは、この映画はかなり作り込まれた映画だったと感じた。
配役やセットもカメラワークもテンポも良く、完成度が高かったなというイメージだ。
ミュージカルによくありがちな曲とストーリーの分裂がなく、
ストーリーの中に曲がマッチしている印象だった。
ストーリーから曲への入りがスムーズだったのだ。
映画中に起こっている事象からリズムが生まれて、いつのまにか曲になっている。
最初のシーンはアニーが学校の教室で、
アメリカの歴史について発表をすることからはじまるのだが、
彼女が発表でクラスの中をお金持ちの人と貧乏な人で割り当てをし
「前列の人は手を叩いて」「後列の人はこのようなリズムで」
という具合に机を叩く音やクラップからリズムをつくり、
音楽のセッションが始まるようなシーンがある。
盛り上がったところで授業終了~みんな解散!
それぞれ学校から走りながら帰っていく。そこからストーリーが展開する。
いつの間にかストーリーが進み、いつの間にか1曲聞いていたという感じで
テンポよく展開する。
ミュージカル初心者としては曲の中でストーリーが進むというのもよかった。
ミュージカルといえばその時の感情を歌って終わり、
というものを想像していたが、掃除をしながら曲を歌って掃除終了~とか、
豪邸にいって驚きながら曲を歌って散策終了~とか。
上手く曲を利用してストーリー展開を図っていた。
演技もうまい役者ばかりで、文句なし。
観ている最中はポップな曲調と踊り、
細部までこだわったセットで楽しい気持ちになれた。
アメリカの子供がどういう遊びをしているか?なども良く表現されていた。
以上をふまえ、私は80点とわりし高評価な点数をつけた。
ただ、ストーリー自体は単純であり、最後のシーンはわりと想像つくような
ありがち展開だ。そのため、余韻を残すような「良い映画だった」感は
あまりなかったので、ゆーたむ的に65点となったようだ。