スポーツという仮面をかぶったアート
ながーいグランツールの季節がおわった。
グランツールとはサイクルロードレースのステージレースである大会ジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスとブエルタ・ア・エスパーニャの事で、5月から始まり9月まで続く。
サイクルロードレースの中でも最も大きな3つ大会。
今日はその4ヶ月間続いたグランツール期間の最終日!!
おわってしまったーーー!!
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グランツール(英: Grand Tour、仏: Grands Tours、伊: Grande Giro、西: Grandes Vueltas、蘭: Grote Ronde)は、ヨーロッパで開催される自転車のプロロードレースのうちジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャの3つのステージレースの総称である。三大ツールともいう。
ステージレースはジロ・デ・イタリア、ツール・ド・フランス、ブエルタ・ア・エスパーニャ以外にも数多存在するがこの3レースはいずれも実施期間及び走行距離がとりわけ長い。2013年現在、UCI競技規則で定められている主な概要としては
- 日程は15日以上23日以内。
- 競技区間の総走行距離は3500km以内。
- 日程の途中に2回の休息日を設けること、なお1回目の休息日は大会8日目以降に設定すること。
という過酷なもので、しかも平地・山岳・タイムトライアルというそれぞれ要求される能力が異なる種目で総合的な力を発揮できなければ良い成績を収められないという点において共通しており「最大・最高のステージレース」という意味合いから「グランツール」の名が冠せられている。それゆえ過酷さも他のレースとは桁違いであり、優勝することはもとより完走すること、果ては出場することさえ困難である。しかしその一方で知名度や賞金額も高いため、総合優勝者ともなれば最上級の賞賛が贈られるのはもちろんのこと出場するだけでも名誉なレースである。
中でもツール・ド・フランスはグランツールの中で最も歴史があり他の2レースと比較した場合、出場選手のレベルが相対的に高い。さらに知名度も高くロードレースに関心のない人もツールだけは特別に興味を持っていることが多く、大会期間中にテレビ中継等で観戦する人は世界で10億人を超すとも言われている。そのためツール・ド・フランスを「世界最大の自転車レース」と呼び、スポーツイベントとしてはオリンピックとサッカーワールドカップと同格の「世界三大スポーツ競技大会」に位置づける人もいる。
しかしながらツール・ド・フランスがグランツールの中で最も過酷なレースかというと必ずしもそうとは言えず、山岳コースの設定はジロ・デ・イタリアのほうが厳しいと見る人も多い。そのためツール・ド・フランスが「世界最大の自転車レース」ならジロ・デ・イタリアは「世界最高の自転車レース」と評されることがある。
なお、2013年現在グランツール3大会すべてで腕時計メーカーの「フェスティナ」(FESTINA)社が公式計時を担当している。
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サイクルロードレースは他のスポーツと異なる面白さがある。
それが何なのか…。
色々と考えてきたけれど、答えはひとつではなく沢山あるなぁ、と思う。
けれど、なかなか上手くそれが伝えられない…。
とても地味なスポーツだし…。
おもう事は、スポーツとしてサイクルロードレースは、他のスポーツから少しズレた価値観や歴史で成り立っているのではないかな。
多くのスポーツが能力と結果を中心にして仕組みが成り立っているのが普通。
しかし、サイクルロードレースは、開催国の歴史や国民性、またスポンサーの価値観など、数値化できない要素が大きな影響を与えている。
その中でもグランツールは、ヨーロッパ三ヶ国を巡る壮大なる旅で、より地域性やその土地の歴史が強く影響する。
グランツールはその国の国民の大半がテレビで観戦する。
また旅のルートは毎年変わる。
とても地味な農村地域も巡る。
それを全国民がテレビで見ている。
普段は誰も注目しないような自然しかないような地域全国民が注目する。
その多くの風景は100年以上の歴史ある建物と力強い欧州らしい山々。
その風景を見ているだけで何か感じずにはいられない。とても地味で深く力強い旅。
それはスポーツという仮面をかぶったアートのように感じる。