かぐ01 ウチの椅子
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わたしが人生ではじめて買った椅子の話をしようと思います。
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高校三年生の時、大好きな建築家アルヴァ・アアルトの椅子を購入。
将来ダイニングチェアとしても使えるように二脚セットで
秋葉原のヤマギワリビナに高校生にしては大金をもっていったのを覚えています。
当時一脚三万円ちょいだったと思う。
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どんな椅子かというとコレ↓
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「見た事ある!」って人もいると思います。
映画「かもめ食堂」の椅子です。
はじめこの映画をみたとき「ウチの椅子だー!」と叫び・・・とまではいきませんが
なんだか、この椅子の出演によって、だいぶお気に入りの映画となりました。
主演の小林聡美さんも良いですね。
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この椅子はアルテック社のNO.66というモデルです。
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アルテック社は建築家アルヴァ・アアルトが自分の家具を販売するために起ち上げた会社です。
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よく建築家の家具はオブジェだ・・・とか、建築家の家具は使えない・・・とか
言われてしまう事がありますが、アアルトの家具は本当に空間にスーと馴染むし、使いやすい。
でもって、そういった家具を一般の人々が普通に使えるようにと
家具会社をつくって販売した事が凄い。
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とくにこのNO.60シリーズ(座の高さや、座の素材や、背もたれの違いで数種類ある)は
生産性とデザインがものすごく美しい。
生産性が美しい・・・少し言葉が変だが、正に「美しい生産性とデザイン」
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デザインの美しさは見てもらえば分かると思いますが、
生産性を説明するのにはコレ↓
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これもアルテック社の・・・と思うような形。
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でも実はホームセンターで980円の椅子!!!
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あれー!偽物!コピー!
と騒がないで下さい。
同じようで全然ちがうんです。
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どう違うかは自らの目で確認すれば、すぐ分かります。
それが本当の意味で良い家具だと。
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ちなみにNO.66購入の2年後にNO.60を二脚買いました。
3本脚なのが良い。
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アルテック社(artek)NO.60シリーズ
L字型の脚はムクのバーチ材を曲げるための工夫
(積層合板の成形技術と曲げ技法を駆使して作られた)
その脚と座面のシンプルな接合(生産性ある美しいデザイン)が特徴。
永年のロングセラー家具。
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