夫婦で働くこと・生活すること

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たてもの01 前川國男邸

第一回目のたてものは前川國男邸。

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東京都内でお気に入りの場所が「江戸東京たてもの園」。

小金井公園内にある江戸・東京の歴史的な建物を移築保存している博物館。

ここにあるのが、前川國男氏の自邸、1942年に建てられた住宅です。

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まず、古民家のように豪快でいて、近代建築の構成的な

ファザード(建築物の正面・顔のこと)に惹かれました。

左右対称で大胆。板張りに印象的な窓。

大きく勾配した切り妻屋根(二つの傾斜面が山形の屋根のこと)。

真ん中に丸柱が1本。この丸柱は電柱を再利用したらしい。

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内部に入ると大きな窓がとても効果的だと思い知る。

居間は吹き抜けていて光に満ちた空間で素晴らしい。

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この建物の素晴らしい点は色々あるが、その吹き抜けと居間に面した窓がもっとも特徴的だ。

では、どうこの窓が良いのだろうか。

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窓の下部は障子、上部はガラス格子となっている。

外部からは見た時、障子部は全体的に茶色い建物の中に白色で効果的だ。

ガラス格子部には照明器具や飾り棚が見えてインテリアがファザード化している。

内部からは、障子部がしっかりプライバシーを守り、

ガラス格子部からは光が十分に取り入れられている。

そのため、この窓のデザインが外部にとっても内部にとっても、

この建物のいちばんの特徴となっているのだと思う。

寝室と書斎の窓も良いです。

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間取りも単純で明快な構成です。

東西対照的に水回りと居室を配しシンプルなプランで良いです。

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あげれば切りがないほど細かい部分にもこだわった建物ですが、

その吹き抜けと窓が素晴らしい居間だけでも体感する価値ありの建物です。

(こだわり、たとえば... ↓ )

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前川邸以外のも「江戸東京たてもの園」には「千と千尋の神隠し」の

モデルになった銭湯や商店があったり、茅葺きの民家があったりと

必見建物が沢山あるので是非一度行ってみて下さい。

絶対におすすめです。

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前川國男(1905-1986)

日本を代表する建築家。

パリで近代建築の巨匠ル・コルビジェに師事し、

帰国後レーモンド建築設計事務所に勤務。

その後、前川國男建築事務所を設立。

東京文化会館東京都美術館等の公共建築物を主に設計。

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