ビエンチャンからルアンパバーンのバスの中
今はルアンパバーンに無事ついていますが、
ビエンチャンからここにくる道のりが長かったです。
バスが道中故障して、一時期はどうなることやらと思ってました。
①普通
実物を見た事は無いが、おそらく普通の路面バス
②VIPバス(155,000KIP/人)
いわゆる夜行バス。リクライニング付きのちょっと大きめなシート。
③スリーピングバス(180,000KIP/人)
寝台になっているバス。ゴロリと寝れる広いスペース。
長旅だし、大した価格差でもないので、私たちはスリーピングバスに決定。
実際乗って見るとバスの真ん中に通路があって、
左右にベッドが上下段とあるようなレイアウトです。
一つのマットレスがダブルサイズのベッドぐらいで結構広めだけど、
一つのマットレスに2人という座席配分。
そのため、カップルや友達同士なら良いけれど、全く知らない人同士だと、
密着して隣で寝るという気まずさがありそうです。
実際に私たちの左手には「初めまして〜」と挨拶をかわしている
男性二人がいて、二人同じベッドで寝ている感じはなんだか微笑ましくも、
痛々しくもありました。(失礼ですね)
そんなこんなで出発をしたわけですが、20:00の出発で発車して30分あまり。
いきなり「ドン!」という音と衝撃がバスに走りました。
あれ、まさか…と思っていると「しゅるしゅるしゅる…」とバスがスローダウン。
完全にバスが止まった後、どうしたんだろうねーと話していると、
「トントントン」「カンカンカンカン」と、外からたたく音。
それで感づきました。故障です。
2時間経っても終わる気配がなかったので、外にでてみると、暗闇の中で
バスドライバーの3人がバスのタイヤを外し、懐中電灯でバスを直してました。
特に電動器具とかもない様子で、スパナやらペンチやらトンカチやら。
なので、聞こえてくる音も「ガガガガ」「キュイーン」という音よりも、
「よいしょ、よいしょ」となにか引っ張る音や、「トントン」という
たたく音だけなんですよね。
日本ではあり得ないような、100%マニュアル作業で取り組んでました。
今までの作業は相当辛いものだろうと思ってましたが、
ドライバーに疲れや焦りという表情もなく、
みんな笑いながら、冗談をいいながらバスを直している様子。
何時間も作業をしていて疲れてもいるだろうに、
トラブルの中でも気楽でのんびりな様子なのは、本当に素敵だなと思いました。
疲れると人当たりが強くなったり、ぴりぴりする人間ばかりではない、
というのは自分も学ばなければ行けない部分です。
でも、こんな調子なので、本当になおるのかなーという半信半疑の中、
0時回って2時手前の時間に、やっとバスが動き出したのを覚えています。
その後はウトウトと爆睡をしてしまって記憶も曖昧ですが、途中、
ドライバーによるのりのりの音楽がかかっていたのはうろ覚えです。
その後、無事にルアンパバーンのバスターミナルについたわけですが、
5時間という長期戦でバスを直して、さらに運転もするというドライバーの
ガッツには驚かされます。
着いたときにはさすがにドライバー自らの歓声が上がりました。
旅はトラブルがつきものですね。
めでたしめでたし。