街記録写真プロジェクト「湯河原編」
湯河原は廃れた街だった。古びた街並み。廃墟と化した建物たち。
旅館と思われる場所に「売却中」という文字がついていた。
でも、歴史と共に刻まれた文化はたしかに残っていた。
高齢者といっても過言ではない人が営業しているお店もある。
月曜日にも関わらず観光客もいる。
なんせ。ここには良質な温泉があり、海沿いで魚介がとれるのだ。
だから、廃れても。無くなる街ではないだろう。十分に魅力的な街だ。
現に大手のリゾート会社からの買収物件や建設中の施設も。
私たちは知人の実家でもある重要文化財の上野屋に泊まった。
増築の繰り返しで徐々に大きくなっていった300年の歴史を持つ旅館。
周りは温泉旅館が連なる路地。湯治場として息づぐ場。
そこにはとてもリアルな人々と街の姿があった。
木造建造物や街中の人柄は古き良き日本のノスタルジー。
この街は、生活と生業が隣り合わせだ。
それを最も感じたのが小さな漁村地域。
都市部にはなかなか残されていない生活と生業の一体感。
この地域での体験はとても心に残るものがあった。
そういった私たちの経験を、写真を通じ追体験してもらえたらと思う。
最後に。湯河原の街を案内してくれた地元の2人に御礼申し上げます。
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街記録写真プロジェクト
最近、写真を撮ろうと決めた。
一昨年はラオスとタイに行った。
その旅の最中2人で写真を沢山撮った。
そして。バンライフのフォスター・ハンティングトンのことを知った。
それの日本版を作ろう。日本を旅をしてみたいと思った。その記録をつけるのだ。
これから写真を撮るために日本中を旅する。
2人の異なる視線で。
一人は単焦点レンズで。
一人は広角レンズで。
出来る限りそれぞれのレンズの魅力を発揮出来る様な視点で。